住宅ローンと家賃の二重払いを防ぐには? | コネクト西神戸店

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住宅ローンと家賃の二重払いを防ぐには?

住宅ローンと家賃、賢く乗り換える方法:失敗しないためのポイント解説

いざ新しい家を購入しようとすると、今の賃貸の家賃と、これから始まる住宅ローンの支払いが重なる期間が気になりますよね。この「二重払い」をどう乗り越えるか、多くの方が悩まれるポイントです。

特に、新築を建てる場合や、オーダーメイドで理想の家を購入する場合、完成までの間にどうしても家賃の支払いが発生してしまいます。この期間の負担をできるだけ軽くするために、不動産のプロとして、いくつかの工夫と具体的な事例をお伝えしたいと思います。

 

なぜ二重払いが発生するのでしょうか?

まずは、どうして二重払いという状況が生まれるのか、その仕組みを一緒に見ていきましょう。

一般的に、賃貸から新築の一戸建てへ住み替える場合、以下のような流れになります。

  1. 土地の契約:まず、家を建てるための土地を購入します。この時点ではまだ家は建っていません。
  2. 建築契約:建築会社と、ご要望に合わせてオーダーメイドで家を建てるための契約を結びます。
  3. 住宅ローンの実行:土地の代金や建築の進捗に合わせて、少しずつ支払いが発生します。この支払いを賄うために、つなぎ融資という短期のローンを利用することが一般的です。
  4. 工事の期間:家が建っていく間、今お住まいの賃貸の家賃は毎月お支払いが必要です。
  5. 完成・引き渡し:建物が完成し、いよいよ新しい家が手に入ります。ここで、つなぎ融資を清算し、住宅ローンの本返済が始まります。
  6. お引越し:荷造りをし、新しい家に引っ越します。
  7. 賃貸の解約賃貸物件を解約します。

この流れの中で、新しい住宅ローンの返済が始まるタイミングと、賃貸の家賃支払いが終わるタイミングにズレが生じてしまうのです。このズレが、ご負担となる二重払いの期間となってしまいます。特に、人気の物件や、こだわりの住宅は工事期間が長引くこともあり、その間の家賃とローンの二重払いは大きな負担になりかねません。

 

二重払いを避けるための3つの具体的な工夫

それでは、この二重払いを少しでも減らすにはどうすれば良いのでしょうか。お客様の状況に合わせた3つの工夫をご紹介します。

 

1. 引っ越し時期を緻密に調整する工夫

これが最もシンプルで効果的な方法です。今お住まいの賃貸物件の契約更新時期や、解約を申し出る期間を考慮して、新しい家の完成・引き渡し時期を綿密に調整します。

【事例:神戸市西区にお住まいのA様ご家族】

A様ご一家は、お子様の小学校入学を機に、神戸市西区の少し田舎の自然豊かな場所で一戸建ての住宅を建てることを決められました。現在の賃貸マンションの契約更新は翌年の3月末。ハウスメーカーとの打ち合わせでは、建物の完成は4月上旬の予定でした。

このままでは、3月分の家賃と4月からの住宅ローンの返済が重なってしまいます。

そこで、A様は担当者と相談し、引き渡し時期を3月末に前倒しできないか交渉されました。ハウスメーカーも協力してくださり、無事に3月中に引っ越しを終え、4月1日付けで賃貸物件を解約。4月からは住宅ローンの支払いのみとなり、二重払いを回避できました。

ポイント:

  • 建築工事のスケジュールを早めに確認し、ハウスメーカーさんと引き渡し時期を調整できるか相談してみましょう。
  • 今お住まいの賃貸物件の解約予告期間(通常1〜2ヶ月)を忘れずに確認してください。

 

2. 工事期間中の仮住まいを工夫する

新しい家の完成まで、今お住まいの家をいったん解約し、マンスリーマンションなどの短期契約が可能な賃貸物件に仮住まいする方法も有効です。

【事例:古民家を再生した2世帯住宅を建てるB様ご家族】

B様は、ご両親との2世帯同居のため、代々受け継いだ古民家をリノベーションして新築同様の住宅にされました。工事期間中は仮住まいが必要でしたが、元の賃貸アパートはスムーズに解約できました。しかし、工事が予定より1ヶ月延びてしまい、急遽仮住まいを探すことに。

そこで、B様は近隣のマンスリーマンションを1ヶ月だけ借りることにされました。少し費用はかかりましたが、その後の二重払いを防ぐことができ、安心して住宅の完成を待つことができました。

ポイント:

  • 短期契約は通常の賃貸より割高な場合がありますので、費用と二重払いの負担を天秤にかけて検討されることをおすすめします。
  • 荷物が多い場合は、トランクルームの利用も視野に入れておくと安心です。

 

3. 今お住まいの家を売却してタイミングを合わせる工夫

現在持ち家にお住まいで、新しく物件購入される場合の工夫です。今の家を売却し、新しい家の引き渡しと同時に売却代金を受け取ることで、次のローンの頭金に充てることができ、二重払いも回避できます。

ポイント:

  • 不動産業者さんと連携し、売却と購入のタイミングを細かく調整することが大切です。
  • 万が一、すぐに買い手が見つからない場合もあるため、少し余裕を持った計画を立てておきましょう。
  • 「買い取り保証」などのサービスを利用することも、選択肢の一つとして検討されると良いかもしれません。

 

新しい住まいでの暮らしをスムーズに始めるために

田舎での暮らしを思い描き、オーダーメイドで理想の住宅を建てる、ご両親との暮らしのために2世帯で住める古民家をリノベーションするなど、お客様の理想の住宅はさまざまです。

しかし、せっかくの新しい家づくりも、ローン賃貸二重払いが大きなご負担となり、不安に繋がってしまうのはとても残念なことです。

二重払いを避けるためには、ぜひ以下のポイントを心に留めていただけたらと思います。

  1. 計画段階から専門家と話すこと: 不動産業者、建築会社、金融機関の担当者に、家賃とローンの二重払いが心配だと率直にお伝えください。専門家として、お客様に寄り添った最適なスケジュールを一緒に考えてまいります。
  2. 引き渡し時期を優先的に考えること: 今お住まいの賃貸物件の契約を頭に入れ、引き渡し時期をコントロールできるか交渉してみましょう。
  3. 万が一に備えること: 工事の遅延など、予期せぬことが起こる可能性もゼロではありません。少しでも資金に余裕を持っておくことで、安心感がぐっと増します。

これらの工夫をすることで、お客様が二重払いの負担を感じることなく、スムーズに新しい生活をスタートできると信じています。どんな些細なご不安でも、ぜひ私たちにご相談ください。お客様の新しい家づくりを、全力でサポートさせていただきます。

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